My Sweet Melody

常に何かしらのおたくをしているわたしの話

WILLY RUSSELL'S ブラッドブラザーズ DIRECTED BY GLEN WALFORD 2/21夜公演 観劇メモ

久しぶりに新橋演舞場に遊びに行きたいのと面白そうな舞台だったので、ちぇるさんにチケットを取っていただきました。
今回はまだ公演中なのでネタバレのない観劇メモです。
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圧巻のキャスト

とにかくジョンストン夫人役のマルシアさん、ナレーター役の真琴つばささんの凄さを実感しました。
物語のメインである二人の兄弟を演じている桐山くん、神ちゃんももちろん上手なのですが、がっちり固めてくださるお二人あってこそだなと思いました。
マルシアさんを舞台で拝見するのは初めてでしたが、運命に翻弄されながらも懸命に明るく前向きに生きようとするジョンストン夫人そのものでした。
一番最後のシーンで歌う歌がすごく引き込まれましたねー。
真琴つばささんは「DREAM BOYS」にて 「無駄ですね、こんなもの!」のマコト役で初めて拝見しました。
今作のナレーター役は衣装がすごくお似合いで、自然に舞台に溶け込んでいるようにも見えるし、ものすごく違和感があるようにも見えます。
真琴つばささんのさじ加減で存在感を出したり引っ込めたり自由自在なのかな。
セット上部から片足をかけて下を見下ろすシーンがあるのですが、黒のショートパンツに黒のストッキングがセクシーすぎました。
物語をすべて知っているナレーターに煽られ、憔悴するライオンズ夫人のシーンは真琴つばささんの存在なしでは成立しないと思いました。

原作があるからなのか…?

原作があるせいなのか、この表現は差別的だなと思うセリフが結構ありますね。
パンフレットなどでは断りがあるのかもしれないですが、すいません未確認です。
タイトルに原作者と演出家の名前が入っている舞台なので、セリフの一言たりとも変えちゃいけない感じなのかな?と思いつつ、引っかかる部分ではありました。
当時の価値観そのままにセリフが起こされているのか冗談や例えの元ネタがわかんないな…と置いていかれることもありました。
後半にかけて桐山くん演じるミッキーがある事件をきっかけに性格や行動が変わってしまうのですが、その因果関係なんかはどうなのかな…と思ってしまいました。
その当時に、その因果関係が成立していたのか?とか、その因果関係を疑って否定するような人がいたのか?とか、ストーリーそのものに疑問を持ちました。
ただ、桐山くん演じるミッキーと神ちゃん演じるエディの関係性を変化させるには仕方なかったのかなぁというのが感想です。

ぜひ一度は劇場へ

桐山くんや神ちゃんの担当はもちろんですが、担当がいるとか好きなグループだとか関係なしに文句なしに面白い舞台です。
現在は新橋演舞場から大阪松竹座に場所を変えて上演中ですので、関西圏の方はちょっと見てみようかな〜という気持ちで見に行って損しないと思います。